ポルトガル:傘祭り

目と耳を疑う傘祭り

ポルトガルのアゲダで開催されるこの傘祭りは、アゲダの傘祭りと呼ばれていて、街の空が色鮮やかな傘でおおいつくされます。
傘祭りと聞いて一瞬なんのことか解らなくなりますが、写真を見てももう一度同じ感情になります。
しかしその傘の色合いはポルトガルの爽やかな青空とマッチしていて思わず目を奪われます。

アゲダで7月~9月にかけて開催されるお祭りで、街の至るところで傘のアートが飾られます。
数えきれない傘が空中5メートル程度の位置に所狭しと広がり、まるでCGアートの中に飛び込んだような非現実感を味わえます。
この時期は街のお店や民家にも傘のモチーフが飾られ、町全体で傘祭りを楽しんでいます。

傘祭りが始まった背景

ポルトガルの夏は日差しが強く暑さもキツイのが特徴です。
この傘祭りはこうした暑さ対策として始まったと言われており、実際傘の下を歩くと日陰部分は非常に快適です。

傘祭りは、こじんまりとしたアゲダの街の一部エリア内で開催されます。
日差しを防ぐために始まった傘祭りは、傘を通して日差しを眺める楽しみも生み出してくれました。

写真映えもとてもよく、実際に歩いて楽しんだあとに自身が撮影した写真を眺めていると、それこそ不思議なCGアートを手にしているようです。
傘は決して無造作に並んでいる訳では無く、色彩や配置も美しく見えるように配置されています。

2010年のスタートからあっという間に大人気

2010年に初めて傘祭りが開催されて以来、瞬く間にその美しい景観は海外へと伝わっていきました。
この期間に行われるコンサートやイベントは勿論、展示されている特徴的な傘のアートやカラフルな街並みも観光客の心をぐっと掴みます。

色鮮やかな傘にもバリエーションがあり、透明なビニール傘に模様が入っているもの涼し気な見た目が涼し気です。
エリアによっては可愛らしい風船が飛んでいて、風船の鮮やかな色が民家の外壁に写し出されて幻想的です。

この傘祭りはスカイ・アンブレラ・プロジェクトと呼ばれていて、毎年傘のデザインや雰囲気が変わっているのも、毎年足を運びたくなるポイントです。
アゲタの小さな街に多くの観光客が来るのも納得ができる、幻想的でユニークなお祭りなのです。

傘の見方が変わるかも

空を彩る傘を見て、多くの観光客がまるで魔法の様だと感嘆の声をあげる傘祭り、帰国してから眺める傘はどことなく幻想的に見えるのではないでしょうか。
雨だけではなく、夏の厳しい日差しもカットし、楽しい気持ちにさせてくれます。

傘の下で開催されるイベントやお店も楽しめるポイントのひとつです。
写真写りもよく、現地で存分に楽しんだあとに撮影した写真を眺めて、傘祭りの面白さをまた再確認することができます。

避暑が目的だった傘祭り、夏には是非チェックしたい世界のお祭りの一つです。