フランス:ニースカーニバル

魅力的なニースカーニバル

毎年王様をテーマとし、巨大な山車が特徴のニースカーニバルはその迫力も人気のひとつです。
王様がテーマの巨大な山車が同じく巨大な家来や女王の山車を率いてパレードを行います。

21時からはイルミネーションパレードと言ってその巨大な山車がイルミネーションに照らされます。
紙吹雪やカラースプレーが幻想的な光の中で舞い、昼間のパレードとはまた違った顔を見せてくれます。

そしれニースのカーニバルでも大きな見どころとなるのが花合戦です。
現地のコートダジュール産の花で飾られた山車に奇抜な衣装を纏ったカーニバル女王が乗り込んでいます。
彼女たちは観客に向かってミモザ、ガーベラ、アイリスといった花を投げてきますので、その花を貰おうと花合戦が起こるのです。

奇抜な山車の迫力満点の日中のパレードから、幻想的なイルミネーション、そして美しい花が飛び交うニースのカーニバルは見どころが満載です。

少しずつ形になっていったニースカーニバル

ニースカーニバルの最も古い記録は1294年、プロバンス伯シャルル・ダンジュがニースでカーニバルの陽気な日々を過ごしたことがはじめとされています。
更新の企画が出たはの1830年、王と王妃のために行進がはじまります。
この頃は現地の人が自らの発想で仮装し、紙吹雪以外にも小麦粉や卵を投げ合っておおいに盛り上がったようです。

現在の形に近づいたのは1873年、祭り委員会が設立され、現在の山車の行進や優良席の設置などの企画がでてきました。
さらにその3年後の1876年は花合戦も行われ、現在のパレードの形に近付いていったのです。

毎年王様がテーマ

ニースカーニバルは毎年王様がテーマで山車が作成され、パレードが開催されます。
今でこそ大きな山車ですが、最初の内は小さなものが作られていました。
ここ最近では美食の王様、音楽の王様、メディアの王様と続いていて、こうしたテーマに沿った巨大な山車が行進します。

世界中からミュージシャンやダンサーが集まり、パレードをさらに盛り上げていきます。
ニースのカーニバルのメインとも言える山車は、現地に行って見る価値のある壮大さがそこにあります。

国内外から何十万人も集まる

古くはカーニバルでの陽気な日々を過ごす休日から、現代では世界中から人が集まる人気のパレードへと成長を遂げたニースカーニバル、毎年違ったテーマが魅力的です。

テーマにあわせた山車だけではなく、約6万本の花が飛び交う花合戦も魅力的です。
この山車に乗るカーニバル女王たちは毎年インターネット投票で選ばれ、上位20名が観客に花を投げる役割を果たします。

毎年違う王様のテーマは、何度でも足を運びたくなる魅力を持っています。
何百年も前から盛り上がり続け、世界中から人の集まるカーニバルは奥が深いものなのです。