メキシコの食事マナー

スープや食事で音を立てるのはNG

メキシコでは、友人と一緒に時間を過ごすことを大事にします。
「アミーゴ」の国としてメキシコでは、仲間と食事を共にするというのも大切なこととして見られています。
また、ビジネスの世界でも食事を一緒にする機会を持つことで、相手と親しくなりビジネスを進めていくのに役立てられます。

そんな時に注意したいのが、食べたり飲んだりする時に「ズルズル」と音を立てないようにする、ということです。
メキシコ料理ではスープも多く、熱いうちに提供されることがほとんどです。
もちろん、日本のようにお椀から直接飲むスタイルではなく、スプーンを使って飲みます。
すると、ついつい音を立てて飲んでしまうことがあります。

しかし、いろいろなことに寛容なメキシコ人でも、音を立てて食事をしている様子を見ると、なんとなく気になるものです。
中には目をひそめてしまう人もいることでしょう。
ガチガチにテーブルマナーに気を使う必要はないかもしれませんが、不快な印象を与えないようにしたいものです。

食事のシェアは場所と人をわきまえる

日本だと、飲食店でいくつもの料理を頼んでみんなでシェアし合うというのは結構普通のことです。
メキシコでも、いわゆる大皿料理のようなものもありますので、料理をシェアすること自体が悪いとは見なされていません。
それでも、やはりちょっと高級なレストランでは、こうしたことはしません。
それぞれにきれいに盛り付けられた皿が提供されますので、他の人とシェアすることは考えられていません。

また、シェアをする時には仲の良い人、ある程度お互いに知り合っている人とだけにしましょう。
というのも、中には食事を分け合うということについて、あまり好まない人もいるからです。

またシェアをする場合には、食べ始めてから取り分けるのではなく、最初にそれぞれの分を取り分けるようにします。
そのためにも、お店の方に小皿をもらって、きれいなフォークとナイフで取り分けるようにしましょう。

公道で飲酒は禁止

メキシコには有名なビールやテキーラなどがあって、お酒を楽しめる国でもあります。
しかし、飲む場所には気を付けましょう。
日本ではあまり公共の場所で飲酒するというということに抵抗はありませんが、世界に目を向けて見るとこうした習慣を持っているところは多くありません。
メキシコも同じで、公道や公園での飲酒は特定の場所を除いて禁止されています。

また、走行している車の中に封の空いたアルコール飲料の瓶などがあると、警察に指摘されることもあります。
せっかくの楽しい時間をトラブルの原因とすることがないように、飲む場所には気を付ける必要があるわけです。