ラトビア:ブロンド美女がさっそうと歩く「ブロンド祭り」

ラトビアのブロンド美人が集結する「ブロンド祭り」

ブロンド祭りとは、ブロンド美女が多いラトビアの首都リーガで毎年5月31日に開催される一風変わったお祭りです。
ラトビアと言えば、イングナ・ブターネなど世界的に有名なファッションモデルを多く輩出している国であり、言わずと知れたブロンド美女王国です。
ブロンド祭りとは、ブロンド美女総勢500名以上が集結し町をさっそうと歩くお祭りで、ラトビアだからこそできるイベントと言えるでしょう。

ブロンド祭りは前を見ても後ろを見ても、左を見ても右を見ても、360度ブロンドで埋め尽くされています。
ブロンド祭りが始まった当初、参加者はブロンドの女性だけでしたが、近年では男性も増加傾向にあるそうです。

国の経済の活性化のために始まったお祭り

ラトビアは、1991年に隣国のリトアニアやエストニアと一緒にソビエト連邦からの独立を果たします。
ですがソビエト連邦崩壊後、経済の混乱を招いたことや、2008年のリーマン・ショックによる世界的な金融危機のあおりを受けた形となり、ラトビアはかつてない不況に苦しみます。
そんな国の落ち込んだ雰囲気を盛り上げようと企画されたのが、このブロンド祭りです。

ブロンド女性が集まって、この日ばかりはお祭り騒ぎをめいっぱい楽しんで、ラトビアの経済の活性化に繋げようという取組みです。
ブロンドに合わせてピンクの衣装を着た女性が町に溢れ、それを見にくる観光客で町が溢れかえります。
国際ブロンドガールデーの5月31日に行われるということで、ブロンド繋がりで「マリリン・モンローそっくりさんコンテスト」も行われ毎年大盛況です。

イベントが世界的に知れ渡ったことで知名度も上がり、ラトビアへ足を運んだり興味を持つことこそ、ラトビアが目指した経済効果と言えるでしょう。
お祭りで得たスポンサー収益については、児童福祉施設やリハビリ施設を建てる費用に利用されているとのことです。

カツラでもOK?プリン頭は?

「黒髪の日本人は参加できないの?」と悲しまなくても大丈夫です。
ラトビアのブロンド祭りは、頭がブロンドに見えていれば参加できますので、自毛じゃなくても染めていても問題ありません。
色の濃さや長さ、本物の髪であるかなど問われることもなく、旅行者でも参加することができます。
カツラだろうと、プリン頭だろうと、ブロンドカラーの髪の毛が頭の上に存在していれば良いということです。

服装はピンクの人がほとんどですが、ピンクでなくてもブロンドが美しく見えるカラーであれば白やブルー、ブラックでも構いません。
1人での参加はもちろん、カップルや家族、仲間と一緒にグループで、思い出づくりにぜひ参加してみてはいかがでしょうか。