イタリア:2千年前の劇場で「アレーナ・ディ・ヴェローナ・オペラ祭」

「アレーナ・ディ・ヴェローナ・オペラ祭」の催されるヴェローナの歴史

夏の風物詩と言われ、「アレーナ・ディ・ヴェローナ・オペラ祭」の催される美しい街ヴェローナが誕生したのは紀元前1世紀でした。
13世紀、14世紀はスカラ家に支配され、15~18世紀はヴェネツィア共和国の統治下だったのです。
そんな歴史のある街であるヴェローナはオペラ祭が催される円形競技場アレーナ以外にも歴史的建造物がたくさんあります。
シェークスピアの悲劇「ロミオとジュリエット」の舞台にもなりましたから、「ジュリエットの家もあるのです。

「アレーナ・ディ・ヴェローナ・オペラ祭」の時期

「アレーナ・ディ・ヴェローナ・オペラ祭」の時期は、夏の風物詩と言われるだけあり、夏です。
因みに2018年は6月22日から8月26日でした。
遅いと思われるかも知れませんが、オペラが始まるのは大体夜の9時です。

とはいいましても、イタリアの夏は日没が遅いため、その時間でもまだ夕暮れなのです。
したがって、アレーナに入るのは夕暮れ時になります。

「アレーナ・ディ・ヴェローナ・オペラ祭」の概要

「アレーナ・ディ・ヴェローナ・オペラ祭」は毎年、夏に催されるオペラの祭典です。
ビゼー作曲「カルメン」、ヴェルディ作曲「アイーダ」、プッチーニ作曲「トゥーランドット」等、どこかで聴いたことがあったりするような有名なオペラをアレ―ナで聴くことができます。
このような歴史的建造物で、まや歴史的なオペラを聞けるのはめったにないことですから、チャンスです。
しかし、人気が高いのでチケットの入手は早い方が良いでしょう。

オペラの特徴をわかりやすく

オペラの特徴をここで、わかりやすくお伝えします。
オペラは日本語で言いますと「歌劇」で、その字のとおりに歌で進行する劇なのです。
このように書きますと分かりやすいのですが、聴いていても良くわからないという人が多いのはその言葉が日本語ではないからで、主にイタリア語で書かれています。
けれども、ストーリーは大体が恋愛ものでわかりやすいですし、曲が何よりも美しいので、予めどんな話かを理解していけば、うっとりと楽しめるものです。

「アレーナ・ディ・ヴェローナ・オペラ祭」の魅力

「アレーナ・ディ・ヴェローナ・オペラ祭」の魅力は何と言いましても、アレーナです。
円形競技場アレーナは紀元1世紀初頭の建築で、今も当時のまま使えるのは素晴らしいこと。
保存状態はイタリアで一番だそうです。

夜空に浮かぶオペラの舞台を想像してみてください。
この世のものとは思えない美しさで、月も星もキャンドルもすべてが音楽と円形競技場アレーナと一体化するのです。
夏の闇に深まる舞台に魅了されながら、そんなスペクタクルな体験をしてみたくありませんか。