スペイン:バルセロナの風物詩「グラシアのお祭り」

スペインのバルセロナの風物詩「グラシアのお祭り」の歴史を知ろう

今でこそ、スペインのバルセロナの風物詩と言われますが、グラシア地区はそもそも1897年まではバルセロナとは別の村でした。
そのため、「グラシアのお祭り」とは村祭りとか、町内会の納涼祭のようなものだったのです。
現在でもこの辺り一帯というと、小道が入りこんだような感じなので、バルセロナの中の小さな村と言ってもいいところ。
始まりが1817年からなので、2017年で200周年を迎えた歴史あるお祭りは、グラシアに住む人々の地域への愛に支えられているのでしょう。

「グラシアのお祭り」の時期は?

「グラシアのお祭り」の時期は、毎年8月15日~21日で2017年に200周年を迎えました。
このお祭りは地域に支えられているものですが、夏の風物時の一つにもなっており、知る人ぞ知るという感じで有名です。

それというのも、街の装飾の素晴らしさは玄人の域ですし、人間の塔や花火はもう、目が離せないほどで見る価値ありのお祭りといえます。
機会があれば、見てみましょう。

お祭りの概要

イベントの幕開けは初日の夕方ですが、そのパレードは翌日朝まで続いているというのですから、驚きです。
何だかスペインの人は爆竹大好きみたいで、爆竹の音などが夜通し続いているとか。
その上、通りは人だかりでものすごいものです。
こんなにすごい人だかりですと、迷子にならないかと親御さんは心配ではないでしょうか。

さらに、ものすごいのはイベント期間中3日間行われる人間の塔の大胆さです。
その大きさは、日本では考えられないくらいといえます。

「グラシアのお祭り」の特徴

「グラシアのお祭り」の特徴は1日中街が元気ということです。
期間中は、昼のにぎやかさはもちろん、夜は夜で若者からお年寄り、小さな子供までが駆け回っています。
地元民たちは通りにおしゃべりするためにテーブルや椅子を並べ、きれいな装飾の下で食事しながらおしゃべりしたり、楽しく仲間とお酒を飲んだりしますので、なんだか日本のお花見のような感じです。
都会であってこのような風景はめずらしいかもしれません。

お祭りの魅力をご紹介

魅力の一つは、多くの道々にカラフルでみごとな装飾がみられるところです。
街中がストリートアートで埋め尽くされ、日本では考えられないくらいの華やかさといえます。
そして、各ストリートでテーマが決まっていて、それぞれのやり方を用いた飾り付けが行なわれるのです。
その飾りつけはコンテスト形式なので、負けたくないという気持ちもあるのでしょう。

このように、街の人々のアートにたいする強いほどのこだわりは、そのままお祭りの大きな魅力になっています。

見ているだけでも飽きないようなアートの街のお祭りは、心が和みわくわくすることまちがいないです。