カンボジア:水祭り

カンボジア最大のお祭り、水祭り

東南アジアで有名なお祭りにソンクラーンという水かけ祭りがあります。
名前の通り水を掛け合うお祭りで水鉄砲やバケツで大量の水を掛け合うというものです。
毎年4月の13日から15日に行われおり日本から参加する人も多いです。

実はカンボジアにも水祭りがあります。
ソンクラーンのように街中で水を掛け合うものではありません。
カンボジアの場合には川でボートレースが行われたり灯篭流しをしたりします。

カンボジアの水祭り

カンボジアはあまり大きなお祭りが無い地域です。
そのような地域なので水祭りはとても大規模で行われ首都のプノンペンやアンコール遺跡群のあるシュムリアップは国中から人が集まります。
プノンペン市内を流れているトンレサップ川沿いには出店も立ち並びコンサートや花火大会も行われとてもにぎやかです。

水祭り(ウォーターフェスティバル)は11月の満月の前後3日間に行われます。
この時期は雨季が終わる時期で雨季の終わりと乾季の到来を祝う行事です。
11月は稲刈りが終わる時期でもあるので水の恵みに感謝をして収穫も祝う意味があります。

水祭り最大の見どころはトレンサップ川で行われるボートレース大会です。
ドラゴンボートといわれる木製の手漕ぎボートに数十人が乗り込んで二艘のボートでタイムを競い合います。
シンプルなレースですが毎年500を超えるチームが参加をし、家族や友人だけでなくカンボジア中から集まった観光客が応援するためとても盛り上がります。

水祭りの歴史

水祭りの始まりは諸説あります。
12世紀のクメール王朝時代に隣の国の侵攻を防ぐためにジャヤーヴァルマン7世王が水軍を指揮して追い返したことを讃えて始まったとする説や16世紀のカンボジア王国時代の水軍の勢力を誇示するためにボートレースが行われたことを起源とする説など様々です。

そのためどのくらいの時代から始まったかも正確な起源もわかっていません。
今は乾季の到来と米をはじめとした農作物の収穫を祝うお祭りという意味合いが強いです。

水祭りに参加をする際の注意点

水祭りは最近日本でも知名度が上がってきたために日本人も観光で訪れるという人もいます。
ただし普段のカンボジアとは違い国中から多くの人たちが集まるため混雑がものすごいです。
そのため2010年にはプノンペンでボートレースを観戦しようと集まった観光客が将棋倒しになってしまい350人以上が死亡し800人近くがけがをするという事故も起こっています。

やはりたくさんの人たちが集まることで交通事故やスリも多いです。
人混みはすごく混雑するので気をつけて行動すること、貴重品はホテルに預けて最低限の荷物で出かけるようにしましょう。