海外のお酒事情

海外はアルコールに対して厳しい

日本では、お酒はいつでも買えるもの、飲めるものという考えがふつうです。
ですが海外に出ると、いかに日本が飲酒に対して寛容な国であるかを思い知ることになります。
海外旅行に出て、「えっ、お酒買えないの?」と驚いた経験をお持ちの方も多いでしょう。
世界の国々にはそれぞれお酒事情があり、アルコールに対して厳しい規制があるケースが少なくありません。

例えばアメリカはキリスト教国なので、飲酒に関して厳しい規定があり、日曜日である安息日にはお酒が買えないケースが多いです。
ニューヨーク州では、アルコールの販売を日曜日の午前中にしてはいけない規則があります。
お店に置いてあったとしても、レジで販売を拒否されてしまいますので注意が必要です。

ジョージア州においては、安息日として日曜日は終日お酒を購入することはできません。
日曜日にお酒を買いに行っても、ビールの冷えた棚のドアの取手はロックされ、開けることができないようになっています。
特にアメリカ南部は、アメリカ合衆国でも特に敬虔なクリスチャンが多い地域として知られ、日曜は一日購入不可です。
ただし、お店で買うことへのみ厳しいのであって、バーやレストランでは問題なくお酒を提供していますのでご安心ください。

実はお酒天国の日本

日本でなら、お酒が飲みたいとき、たいていどこでも手に入ります。
コンビニ、自販機、駅の構内など、24時間いたるところで販売されていますので、いつでも欲しいとき、手軽に購入できて飲酒もできます。

お国事情に加えて、宗教上のタブーもあります。
日本人にも多い仏教徒でも、厳しい宗派はお酒を禁じていますし、僧侶はお酒を飲んではいけないことも多いです。
ですが日本では、宗教上お酒がNGということはほとんどないようで、神道でも飲めますので、日本はお酒に関する規律が甘い、ということが言えるでしょう。

海外へ旅行する際には、日本の文化を持ち込まないように注意が必要です。
それぞれお酒に関する規律がありますので、旅行前に必ず確認しておきましょう。

イスラム教・キリスト教はお酒に関する規律が厳しい

イスラム教徒もお酒が禁止されていることが多いです。
例えば天国に近い国と言われ、日本人にも大人気のモルディブですが、イスラム教国となるためラマダンにはお祈りに行き、お酒はNG、お酒を作ることもできません。
そのためモルディブのホテルのバーで働く人は、その多くがモルディブ人ではなくスリランカ人が雇われています。

サウジアラビアにおいては、アルコールを買うことがすでにNGです。
我慢できないからとタブーを破ると命に関わりますので、十分に海外のお酒事情を理解しておきましょう。