中国:清明節

中国の風習、清明節

清明節(チンミンジェ)というのは中国で歴史がある伝統的な祝日のことです。
先祖に御加護と平和を祈るための祝日で日本のお盆に当たります。

清明節の日は太陽暦を使って決められるので明確な日付はありません。
毎年4月5日前後が清明節です。
前後の日も休みになるので清明節の時期は3連休になります。

清明節の由来

清明節は紀元前の漢の時代から始まったと言われています。
現在では清明というのは中国の二十四節気の一つです。
日本の春分の辺りの時期を意味しており明るくて生命力が溢れて清らかな時期であるということでこの名前が付けられたと言われています。

清明の後は雨が多く降る時期です。
そのため暖かく天気が良いうちにお墓をきれいにして先祖を偲ぼうという思いも込められています。

清明節にすること

清明節の風習は2つありその一つがお墓参りです。
お墓に行き雑草を取り土を盛り御馳走のお供えをします。
そして先祖に平和とご加護をお祈りするのです。

ここまでは日本のお墓参りと違いがありません。
ただ清明節では紙幣に似せた紙を墓前の前で燃やす点が違います。
これはあちらの世界で使ってください、という意味があり本物に似せた紙は市販されています。

二つ目は花を楽しむための宴会です。
日本のお花見に似ています。
お墓参りが終わったらすぐにお墓の周りで用意した御馳走を食べて宴会をするのです。

中国では清明節があるのでお墓の周りに宴会用のスペースが設けられています。
御馳走の内容には特に決まりがありません。
それぞれの地域のお菓子や総菜といったものをたくさん用意して家族で楽しみます。

日本ではお墓のそばで宴会をするというのはあまり目にしません。
しかし沖縄ではシーミーと言われる清明祭というお祭りがあり清明節にとても似ています。

清明節に用意するもの

初めて清明節に参加する場合にはどのようなものを用意すればいいか迷いがちです。
基本的には地元で普段から食べられているようなものを用意すれば問題ありません。
ただ寒食節という火を使わないものを食べる風習が残っているところでは冷たいものを食べる風習があります。

他にも上海の辺りでは草団子の中にアンコの入っているものを食べたり麺細工といわれる動物などをかたどったものを食べたりします。
団子は日頃からよく食べるものですが日本の団子とは少し違い豚の脂が入っているので日本人は好き嫌いが別れがちです。
卵料理を食べるという地域も多いです。

地域によってかなりカラーの違いがあります。
そのためどんなものを用意すればいいか迷った時には地域の人に相談をすることが一番です。
時期になれば地元のお店でもたくさん清明節に向けての商品が販売されるのでそういったものを参考にするとわかりやすいです。