スペイン:芸術作品が燃え上がる「サン・ホセの火祭り」

スペインの芸術作品が燃え上がる「サン・ホセの火祭り」の歴史

このお祭りは1497年に遡ります。
当時、冬の数か月間大工や職人はオイルランプの光で作業していました。
やがて、ランプを吊り下げていたパロットを燃やして暖をとるようになり、サン・ホセの行事に結び付いたのです。
やがて、彼らは人形を木でつくるようになり、だんだんと知り合いの顔の人形をつくるようになったことから、現代のように有名人の人形を作るようになりました。

時期はいつになる?

毎年3月15日から19日で、制作者はこの日に間に合うように人形を作ります。
15日の夜には人形がすべて勢揃いしている形にならないといけないようです。
この日までに間に合わないと受け付けてもらえないらしく資格も剥奪されてしまうという厳しいものです。
そして、最終日の19日は人形を炎で燃やします。

概要をおさえよう

日本では考えにくいのですが、なかなか過激な火祭りです。
3月15日に様々な人形を集めて展示、中には有名人に似たものなどがあり、世界各国で注目を集める事が多々あります。
そして、その人形たちは18日までは展示するのですが、19日のサン・ホセの日には最優秀作品の1体を除き、燃やしてしまうのです。
残った1体は保存され、博物館に展示されます。

特徴を見極めよう

特徴は世界三大祭りのひとつといわれるだけあって、華やかなところです。
人形を燃やすやり方は真夜中近くに巨大なかがり火に入れて燃やすとされていますので、なかなか大胆。
炎や煙も、ものすごいものです。
日本では見られない大胆な激しさが大きな特徴でしょう。

また、お祭りの期間中、花火などでずっとにぎやかです。
爆竹がある事もあり、行かれた際はびっくりするかもしれません。
賑やかなことが大好きなスペインの国民性です。

魅力も伝えたい

集められた人形たちが何よりも魅力があります。
過去にはブッシュ大統領、オバマ大統領、レディ・ガガも登場しました。
人形は張りぼて人形といい、大きいものも小さいものもあります。
小さいものは15日まで、大きいものは16日の午前中までに仕上げます。

また、火祭りの最中はイルミネーションがきれいです。
特に有名なのは、ルサカ地区にあるスエカ通りとキューバ通りで毎年、評判が良いことでも有名。

そして、この地方の民族衣装に身を包んだ人たちもすてきで見応えあるのです。
パレンシアの民族衣装はお姫様のようなドレスで、きれいな色。柄、レースは女子心をそそります。
また、民族衣装を着た女性をファジエラと言い、毎年子供、大人からファジエラの代表を決めるのもこのお祭りの魅力のひとつです。
もし、行かれた際はこのようなイルミネーションやファジエラの美しさにも注目してみてください。