ハンガリー:なまはげを思わせるお祭り「ブショーヤーラーシュ」

ハンガリーのなまはげを思わせるお祭り「ブショーヤーラーシュ」の歴史

ハンガリーのお祭り「ブショーヤーラーシュ」の歴史について、ご紹介します。
その始まりは、わからないのですが、記述によると恐らくは18世紀ではないかと言われています。

その頃、勢力にあったオスマントルコ帝国がハンガリーに攻めて来たため、モハーチに住んでいたショカーツ人たちはドナウ川を横断して小島へ逃げました。
そこで、ショカーツ人たちが戦わずにオスマントルコ帝国の兵士を追い出す方法を考えたのです。
それが、ブショ―と言われる日本のなまはげのような怪物に変装して追い出すという計画でした。
このようにして、怪物に変装した人々は兵士撃退に奮闘したということです。

お祭りの時期はいつ?

お祭りの時期は毎年2月中旬から6日間となっています。
ハンガリーの冬は長く寒いので、冬の終わりを祝う行事にもなっているようなのです。
毎年2月なので、このお祭りのためにハンガリーを訪れるという人も多いのではないでしょうか。
なにしろ、ユネスコの無形文化財に登録されている由緒正しいお祭りですから、見る価値ありです。

お祭りの概要

数日間続く「ブショーヤーラーシュ」は上記に記しました歴史的伝説をストーリー仕立てにしています。
お祭りの期間、子供をふくめた人々はブショ―に扮してケレプルーというけたたましい音を出す楽器を持って街を練り歩きます。
その際、女性たちは民族衣装と魅惑的なマスクをつけ、ブショ―と共にパレードに参加。
ケレプルーの音以外にも、鐘の音、民俗音楽の生演奏等が聴こえ、街はお祭り一色に盛り上がります。

お祭りの特徴について

お祭りの特徴は何といいましても、なまはげのようなブショ―に扮した人々の様子です。
夜に行われる冬の終りを祝う宴を通して、その迫力ある姿をご紹介しましょう。
ブショ―達が冬とみなす藁人形に火をつける様は迫力満点で見ごたえあります。
そして、激しく燃え上がる火とブショ―たちの姿のコントラストがものすごくステキです。

どんな魅力がある?

このお祭りの魅力は迫力あるブショ―達の姿を間近でみられることです。
大人のブショ―は荒々しくてかっこいいのですが、子供のブショ―はかわいくて、お人形さんのよう。

日本のなまはげに似ているところに親しみを感じるという日本人は多いでしょう。
ハンガリー人と日本人はルーツがつながっているのではないかという説もありますから、このようになまはげがいるところに何か身近なものを感じるのが最大の魅力です。
秋田のなまはげとの関連性も調べてみたくなります。
何と言いましても、かっこいいブショ―や可愛いブショ―と楽しいひとときを過ごせるのが、このお祭りの醍醐味でしょう。