海外ではやってはいけないジェスチャー

ピースサイン

世界には様々なルールやマナーが存在します。
日本は島国であまり外の文化と触れ合う機会も少ないため、いざ海外へ行ったときに知らずに相手を不快にさせているかもしれません。
海外へ出て異文化交流をするためには、現地の国の文化を理解しておくことが大切です。

例えばピースサインの場合、日本では写真を撮るときの定番ポーズです。
ですがギリシャで同じことをすると、まったく別の意味に捉えられてしまうため、十分に注意しましょう。
かつてギリシャでは、犯罪者に対して人差し指と中指を使って物を掴んで投げつけたことから、ピースサインは相手を侮辱するジェスチャーとして使われています。
「ピース」といって、他の国も同じようにするとは限らないということです。

では、裏ピースの意味をご存知でしょうか?
本来は「勝利」や「平和」を意味するピースも、裏を向けて相手に見せると「死ね」「くたばれ」といったネガティブワードを表現することになるのだそうです。
主に、イギリス、オーストラリアでNGとなっており、他の諸外国でもマイナスイメージの可能性がありますので使用は控えた方が賢明です。

親指を立てる

再びギリシャの例えになりますが、「いいね!」「GOOD!」を意味するときに使われる、親指だけ上に上げる仕草も、やってはいけないジェスチャーの1つです。
これは「お前の肛門に突っ込むぞ」ということを意味するジェスチャーで、かなり下品な意味合いを含みます。
ギリシャだけではなく、中東や西アフリカ、南米など多くの国々で、良い意味に使われませんので注意しましょう。
グッドどころか警察沙汰になる恐れや、旅先でトラブルに巻き込まれる危険性があります。

逆に、親指だけ下に向けるジェスチャーもありますが、これは日本でも良い意味では使われないように、海外のほとんどで悪い意味のジェスチャーです。
昔は戦いに敗れた人に対して「殺せ」と意味していた仕草で、現代でもブーイングに使用される悪い意味でのジェスチャーになります。
日本でも、「地獄に落ちろ」といった表現に使われています。

手招きをする

「こっちこっち」「おいで」といった手招きのジェスチャーは、日本では頻繁に使われていますが、これも海外ではやってはいけないジェスチャーに含まれます。
じつは日本人にとって呼び寄せているように見えるこの仕草は、海外では逆に「あっちへ行け」「しっしっ」といった意味にとられるそうです。
海外にいても、つい日本にいるように振る舞いがちですが、その国、地域ごとにそれぞれ文化が異なります。
相手の失礼にならないよう、ジェスチャーをするときには、相手国のNGジェスチャーを確認しておきましょう。