よさこい祭り

よさこい祭りとは?

高知の夏の風物詩となっているのが、よさこい祭りです。
9日に前夜祭が行われ、翌日と翌々日の10日と11日が本番、12日は後夜祭となります。
高知市内の9箇所ある競演場、7箇所の演舞場が舞台となり、約200チームの計19,000人ほどが参加します。
ブラジルにはリオのカーニバルという有名なカーニバルがありますが、よさこい祭りは高知のカーニバルとも呼ばれています。

以前は伝統的な音楽が主流でしたが、最近は日本のみみならず世界中からも注目される祭りとなっており、音楽にはロックやサンバなども取り入れられています。
音楽だけでなく衣装も年々派手になる傾向があり、観客も一体となって楽しめるのが特徴です。

よさこい祭りの歴史

よさこい祭りは、戦後の不況が続く中、市民たちが不況を吹き飛ばすため商店街の振興と、健康と繁栄を願いうという意味を込め、高知商工会議所を中心として、昭和29年の8月より発足しました。
記念すべき第1回目のよさこい祭りには、参加団体は21団体、計750人が参加しています。

現在は当たり前となっている前夜祭の花火大会は、1964年から開催されています。
1970年には日本の祭り10選に選ばれ、1972年には初の海外遠征でフランスに渡り踊りを披露しています。
第30回目を迎える頃には、参加者(踊り子)が計1万人を超えるまでになっています。

時代は昭和から平成に変わりますが、平成元年には参加者が1万5千人まで増えています。
1991年になり会議所創立100周年を期に、中央公園で前夜祭が開催されるようになります。
1999年にはよさこい全国大会が開催されるなど、どんどん注目を集めていきます。
2013年には第60回を迎え、様々なイベントが行われました。

よさこい祭りの豆知識

よさこい祭りは踊り子たちの衣装や踊り、音楽などでチームの個性を出します。
衣装はチームの個性を表す上では最も重要となる要素です。
ただ目立てばいいというものではなく、踊りやすさなども追求しなければいけません。
よさこい祭りは鳴子を鳴らし前進しながら踊るというルールさえ守れば、後は自由です。
たいたい1チームに100人前後の踊り子がいますが、いかにまとまりを見せるかもポイントです。
手に持つ鳴子もチームの衣装に合わせるため、デザインは豊富です。

音楽に関して、よさこい鳴子踊りのフレーズを入れれば、ジャンルは自由です。
世界観は実に様々ですから、踊りと音楽は無限大です。
音楽は地方車という車から発信される事が多く、地方車には看板を掲げたり、ボーカルやバンドのステージになったりとチームの要となります。

よさこい祭りでは、個人賞として審査員が選んだ人物にメダルを授与します。
昭和39年に審査員がその場で授与したのがきっかけとなり、以来イベントとして続いています。
メダルの種類も豊富で、会場ごとにご褒美として用意されています。