タヒチ:ヘイヴァイタヒチ

タヒチ:ヘイヴァイタヒチの特徴とは?

ヘイヴァイタヒチは、「タヒチのお祭り」という意味を持つ、タヒチで最大のイベントの一つです。
毎年6月の終わりごろから7月にかけて一か月ほど続くもので、伝統的な踊りや歌、音楽といったものが各所で披露されます。
地元の人たちによる披露はもちろんのこと、観光客を含め、お祭りに訪れる人たちが一緒に参加できるイベントでもあります。

連日たくさんの異なる内容のプログラムが進んでいきますが、ヘイヴァイタヒチの中でも最も盛り上がりを見せるのは、ポリネシアンダンスのコンテストの日程です。
美しくタヒチの歴史を感じさせる魅力的なダンスを、いくつものグループが披露してくれます。

他にも、タヒチに昔から伝わるレスリングのような競技が行われたり、槍投げといったものも実施されたりします。
そして、ちょっと異色とも言えるプログラムが石の持ち上げです。
いかに重い石を持ち上げられるかを競うもので、力自慢の人たちが集まってその筋力を見せつけてくれます。
こうしたスポーツのようなイベントもたくさんあって、他ではなかなか見られないような独特の祭りを楽しめるのが特徴です。

歌やダンスはタヒチのグループが基本となっていますが、世界各国から参加するケースもあります。
また、少人数で構成されているチームもあれば、軽く100人を超えるような大きなチームもあって、そのチームごとの違いを見るというのも楽しみの一つです。

タヒチ:ヘイヴァイタヒチの由来について

タヒチは、1881年にフランス領として統合されることになりました。
その翌年には、フランス革命記念日を祝う祭りがタヒチでも開催されるようになります。
それが、初回のヘイヴァイタヒチとなりました。

それ以前はタヒチ王朝による規制がなされていて、その王朝の施政の一つに伝統的芸能をなくすというものがありました。
特に宗教的な観点から、ダンスを公共の場でするというのは禁じられてしまいました。
しかし、フランス領として統合されると、フランス政府は伝統芸能の規制を撤廃することとしました。
そのため、ヘイヴァイタヒチではタヒチアンダンスのベースとなる踊りなどが披露され始めます。

タヒチ:ヘイヴァイタヒチにまつわる歴史

フランス政府の規制撤廃によって伝統的な踊りや音楽が復活しましたが、その後その踊りに変化を加えて、現在のタヒチアンダンスが形作られるようになってきます。
様々なプログラムが加えられたり、伝統衣装の着用などの再現化が進んだりして、世界中からの注目を集めるようになったのです。
こうしてヘイヴァイタヒチは、タヒチの伝統を復活させ、かつ進化をもたらすという重要な役割を担ってきたのです。