ブラジルのビジネスマナー

目を見て話すことを意識しよう

ビジネスではお互いのコミュニケーションを上手に取ること、相手と親しくなるというのが世界のどこにいても基本となることです。
特にブラジルでは人と人との関係を大事にしますので、単に条件の良い案を提示するだけでなく、親しくなるよう努力することも商談を成功させる秘訣です。

そこで意識したいのが、目を見て話すということです。
日本では特に目上の人に対して、目をまじまじと見て話すと敵意があると誤解されてしまうこともあります。
しかし、ブラジルでは逆に目をそらして話すと悪い印象を与えてしまいます。
関心がないとか自信がない、嫌っているといった誤解をされてしまう可能性があるのです。

目を合わすということは、自分の感情を伝えることにもつながります。
目で表現される思いは相手に伝わりやすいからです。
それに加えて、積極的に身振りや口調などによって、自分の気持ちを表現することも大事です。
そうすることで、相手はより自分を理解してくれますし、意見を取り上げてくれます。

個人的な質問は避ける

お互いに知り合うためには、自分のことを話したり質問したりすることが大事です。
それでも、その質問の内容には気を付けるべきです。
家族や趣味といった点については喜んで話してくれるものですが、役職や地位、人種といった個人的なことについては質問をしない方が良いです。
もちろん、かなり親しくなった場合、そうしたことも話すことはあるでしょうが、少なくても接触の機会が少ないビジネスの関係では避けた方が良いです。

というのも、ブラジルでは人種や社会的地位などによる偏見、時には差別が存在するからです。
そのため、こうした質問をしてしまうと、人によっては嫌な感情を引き起こされてしまいます。
もちろん、役職などについてはビジネスの話の上で取り上げることもあるでしょう。
しかし、それを上下関係を見るためのような感じで質問したり、話の流れから必要がない状態で聞いたりするのは避けた方が良いです。

呼び合う際のマナーとは?

基本的にブラジルでは、ファーストネームで呼び合う習慣があります。
そのため、名字で呼ばれるのをよそよそしく感じるということで、あまり好まない人もいます。
とはいえ、初対面のビジネスシーンでは、いきなりファーストネームだけで呼ぶのは誤解を招くことがあります。
そこで、相手が自分のことをファーストネームだけで呼んでくれたら同じようにするのがベストです。

また、相手が医者であれば「ドクター」、教授であれば「プロフェッサー」と呼ぶのが一般的ですので、特定の職業にある人については敬称付きで呼びましょう。
それ以外の方については、少なくても初対面なら、男性には「Senhor」、女性には「Senora」を付けて呼ぶと良いでしょう。

メキシコの食事マナー

スープや食事で音を立てるのはNG

メキシコでは、友人と一緒に時間を過ごすことを大事にします。
「アミーゴ」の国としてメキシコでは、仲間と食事を共にするというのも大切なこととして見られています。
また、ビジネスの世界でも食事を一緒にする機会を持つことで、相手と親しくなりビジネスを進めていくのに役立てられます。

そんな時に注意したいのが、食べたり飲んだりする時に「ズルズル」と音を立てないようにする、ということです。
メキシコ料理ではスープも多く、熱いうちに提供されることがほとんどです。
もちろん、日本のようにお椀から直接飲むスタイルではなく、スプーンを使って飲みます。
すると、ついつい音を立てて飲んでしまうことがあります。

しかし、いろいろなことに寛容なメキシコ人でも、音を立てて食事をしている様子を見ると、なんとなく気になるものです。
中には目をひそめてしまう人もいることでしょう。
ガチガチにテーブルマナーに気を使う必要はないかもしれませんが、不快な印象を与えないようにしたいものです。

食事のシェアは場所と人をわきまえる

日本だと、飲食店でいくつもの料理を頼んでみんなでシェアし合うというのは結構普通のことです。
メキシコでも、いわゆる大皿料理のようなものもありますので、料理をシェアすること自体が悪いとは見なされていません。
それでも、やはりちょっと高級なレストランでは、こうしたことはしません。
それぞれにきれいに盛り付けられた皿が提供されますので、他の人とシェアすることは考えられていません。

また、シェアをする時には仲の良い人、ある程度お互いに知り合っている人とだけにしましょう。
というのも、中には食事を分け合うということについて、あまり好まない人もいるからです。

またシェアをする場合には、食べ始めてから取り分けるのではなく、最初にそれぞれの分を取り分けるようにします。
そのためにも、お店の方に小皿をもらって、きれいなフォークとナイフで取り分けるようにしましょう。

公道で飲酒は禁止

メキシコには有名なビールやテキーラなどがあって、お酒を楽しめる国でもあります。
しかし、飲む場所には気を付けましょう。
日本ではあまり公共の場所で飲酒するというということに抵抗はありませんが、世界に目を向けて見るとこうした習慣を持っているところは多くありません。
メキシコも同じで、公道や公園での飲酒は特定の場所を除いて禁止されています。

また、走行している車の中に封の空いたアルコール飲料の瓶などがあると、警察に指摘されることもあります。
せっかくの楽しい時間をトラブルの原因とすることがないように、飲む場所には気を付ける必要があるわけです。