神田祭

日本の三大祭

PAK86_chochin15191715-thumb-815xauto-18324 (1)神田祭とは、江戸時代の山王祭・深川祭と並んで江戸三大祭の一つとされている東京都千代田区に所在する神田明神で行われる祭礼のことを言います。
同じく千代田区に所在する日枝神社の山王祭と合わせて天下祭または御用祭と称されることもあります。
江戸三大祭の一つとされていますが、神田祭は京都の祇園祭、大阪の天神祭と並べて日本の三大祭としても数えられます。

神田祭の歴史

慶長5年、徳川家康が関ヶ原の合戦に臨んだ際、神田大明神に戦勝の祈祷を命じたため、毎日祈祷が行われました。
その結果、9月15日の関ヶ原の合戦にて天下統一を果たし、徳川家縁起の祭りとして行われるようになったとされています。

元和では船渡御(ふなとぎょ)と言われる神事であったとされています。
延宝までは毎年斎行されていましたが、天和以後は山王祭と隔年で斎行となりました。
祭礼の時期は旧暦の9月15日に行われていましたが、明治25年からは台風・疫病流行の時期を避けるため5月中旬に斎行されるようになりました。

神田祭は山車の出る祭りでしたが、明治22年を境に不景気と電線架線などにより山車が出される事は減少したそうです。
大正に入ると神社の神輿が渡御する神輿渡御祭へと変わっていきました。
神田祭の歴史については下記でも詳しく説明されています。
参考:http://www.kandamyoujin.or.jp/kandasai/h17/13.html

昭和27年に渡御祭から神幸祭へと名称を変えて斎行されました。
この時に出されたのは一の宮の鳳輦のみで、牛が曳いていました。
また同時に氏子町会より町神輿の連合宮入が初めて斎行されました。

主な行事

平成27年に行われた行事は次の通りになります。
「東京ドームジャイアンツ公式戦」(【神田祭デー】として開催)・「創生神樂奉納演奏」・「和学の集い」・「日本三大祭『神田祭』を学ぶ」(【NHKカルチャー特別講座】)・「鳳輦神輿遷座祭」・「氏子町会神輿神霊入れ」・「附け祭」・「神幸祭」(5月15日に近い土曜日に行われる神社の行事)

「神幸祭の長い一日」・「神田囃子奉納演奏」・「アキハバラSHOW!ツアー」・「将門様御神像奉安」・「和太鼓フェスティバル」(【郷土物産展】)・「江戸蕎麦打ち 実演奉納」・「天下祭社中 長唄奉納演奏」・「神輿宮入」・「橋巡りと舟渡御見学クルージング」・「献茶式 表千家家元奉仕」・「明神能 幽玄の花」・「例大祭」(毎年5月15日固定で行われる厳粛な行事。5月15日が日曜の場合は御輿宮入を優先し、例大祭の日程はずらす)

アニメとのコラボレーション

TVアニメ『ラブライブ!』にて神田明神が実名登場した事で実現したと思われる、アニメと神田祭のコラボレーション企画が実施されました。
アニメと神社のコラボレーションは2007年頃埼玉県の鷲宮神社が『らき☆すた』と共にしたのが始まりとされ、2008年の初詣参拝客が約30万人にもおよび、その後も町興しが進みました。

神田祭でアニメとのコラボレーションは初めてとなります。
元々参拝客が多い神田明神ですが、2016年の初詣では若年層の参拝客が多く訪れる事に期待がかかっていることでしょう。