お月見

お月見は団子を食べるためだけの日では無い!

お月見というと、まん丸なお月様をバッグに、真っ白で丸いお団子を食べる日、というイメージが有ります。
確かに、お月見ではお団子を食べる風習がありますが、ただそれだけのお祭りではありません。

お月見は元々、秋の味覚、豊作のお礼を言うための行事ですので、お団子の他にも、秋の旬であるブドウや柿、栗など、様々なお供え物をすることが決まりです。
お供え物そのものの量は多すぎても後々大変ですので、ある程度の量を用意すれば良いのですが、種類そのものは大いにこしたことは無いでしょう。

いずれも神様にお供えを行なった後、ご家族や自分で食べるものですので、出来るだけ新鮮な物を用意し、あまり長すぎること放置をしないようにしましょう。
果物を用意する際には、皮付きのまま、食べるときに皮をむいて食べやすいようにカットしてください。

ススキを用意する理由は?

お月見と言えば、サラサラとしなるススキです。
元来は稲穂を用意しないといけませんが、稲穂があるお家はなかなかありませんので、歴史と共に、ススキで代用されるようになりました。

ススキは、神様が訪れる、依り代的な存在として用意をされています。
そのため、ススキが無いと神様が訪れる事ができず、せっかくのお供え物が台無しになってしまうのです。
何本もススキを用意する必要はありませんが、必ず忘れずに用意をしておきましょう。

用意をしたお供え物とススキは、月明かりの見える場所、月明かりの当たる場所に設置します。
屋内でも構いませんが、必ず月明かりが点る場所に用意をして、お月見を楽しみましょう。

様々なお団子でお月見を楽しむ

お団子は真っ白お団子と言うイメージがありますが、近年では自由度が高く、様々なお団子を用意して、お月見を楽しんでいる方が増えています。
特にこれと言った厳しい決まりがあるわけではありませんので、お団子作りの際に、いくつかレパートリーを用意すると楽しむ事が出来るでしょう。

例えば、みたらし団子などのポピュラーなお団子を初め、あんこや抹茶など、好みに応じてお団子を用意すると良いでしょう。
お団子の台に乗せる場合は、味が付いている物ですと、台が汚れてしまいますので、真っ白団子を載せつつ、別途、味付きのお団子を用意する事をおすすめします。

お月見は、一通り月を観賞してから、お団子などのお供え物を頂くようにしましょう。
全く月明かりに照らさないまま、お月様を見ながらできたてのお団子を食べるというのは間違いです。
元々は神様に召し上がって頂くためのお供え物ですので、十分お月見をして、召し上がって頂いた後に、私たちが食べるように心がけましょう。