アメリカ:バーニングマン

世界でも珍しい奇抜なお祭り

「バーニングマン」とはアメリカネバタ州の砂漠で行われる音楽とアートの祭典です。
1986年から開催され続けている奇抜なお祭りです。
砂漠に大きなオブジェが出現し、変わった格好の人が集結します。

毎年8月に世界各国から人が集まり、毎年約5万人もの参加者が集まるという大規模なお祭りです。
この「バーニングマン」、世界各国に色々な祭りがありますが、少し変わっている事で今、世界中から注目を浴びています。

ファミリーピクニックのように始まって、1990年代にはまだアンダーグラウンドなイベントだったバーニングマンも、多くのWEBサイトやテレビ番組で放送しはじめてから、2010年には参加者数が5万人を超え、大きなイベントに発展しました。

祭りの特徴は砂漠に街「ブラックシティ」

1番の特徴は、砂漠に突然、1週間だけ街ができます。
その街は「ブラックシティ」呼ばれています。
それぞれ仮装をし、100以上というたくさんの音楽ブースや建築物が造られ、街の中でパフォーマンスが繰り広げられます。
シンボルの「The man」が作られて開催されますが、最後には「The man」は燃やされて祭りは終了します。

そのため参加者は「バーナー」と呼ばれます。
バーナーとはburner=燃やす者と言われ、住人の意味を指します。
砂漠の真ん中に巨大な架空都市をつくるので、そこで新たに出会った人たちと助け合い協力し合い、共同生活を営んでいきます。

祭りは1週間あるので、架空都市で過ごす事になります。
そこで参加する人々が、様々なもので自己表現をし、自分たちの力によって造り上げられた非日常の空間を楽しむ事ができます。
非現実な世界を楽しむ事ができる、新しい自分を発見できます。

「バーニングマン」の独自ルール

この「バーニングマン」にはルール「No Spectators(傍観者になるな)」という合い言葉があり、お祭りには積極的に参加するようにと決められています。

また、「10 Principles」という十大原則があります。
祭りを同じ気持ちで楽しむためのルールで、たとえば誰に対してもオープンに接すること、商業主義を脱却すること、自己表現を追求すること、共に助け合い協力すること、現場で起こった体験を大事にすることなどです。
このお祭りでは、とにかく積極的に参加する事を求められます。
コミュニケーションをギブ&テイクをもとに、人と人との交流を主にします。

会場は砂漠のため、周囲からはほぼ完全に遮断されている状態で、電気はもちろん上下水道やガスなどといったインフラについてもほぼ存在しない場所です。
仮設トイレや食料を冷やすための氷などが用意されているだけという、ある意味サバイバルゲームになります。

街中にいながら、すべては自己責任で、さらには、豪雨などに襲われるといったこともあります。
色々な災難も想像しながら準備をすることが大切です。